フォトグラファーマッチングサービス「Meero」で初めての撮影をしてきた話

こんにちは。satoです。
今回は、フォトグラファーマッチングサービス「Meero」で初めての撮影をしてきた話をしようと思います。

初めての撮影依頼が届いた

以前、フォトグラファーマッチングサービス「Meero」でフード&ドリンクカテゴリーのプレミアムバッジに挑戦した話という記事を書きましたが、それが約1か月前。
なかなか撮影依頼が来ないな〜と思っていたら、ついに、初の撮影依頼が舞い込みました。

依頼内容

依頼内容は、あるネパール・インド料理のお店で13点の写真を撮影するというもの。
撮影する写真の内訳は、料理の単品が10点、それらの集合写真が3点。

写真の用途は、出前館のメニュー用とのこと。

お店の場所は自宅から徒歩ルートで約5kmほどの場所です。

報酬金額

撮影に対する報酬はドルで提示されます。
今回の報酬金額は66.20$(うち6.20$は交通費)。

1ドル114円前後だとして、だいたい7,500円ほど(交通費込み)の報酬ということになりますね。

依頼から納品までの流れ

依頼から支払いまでの流れは以下のとおりです。

  1. メールで案件の案内が届く
  2. 依頼の詳細をWebサイトで確認し、受注する
  3. 指定された日時に店舗に行き撮影する
  4. 撮影から12時間以内にRAWデータを納品
  5. 毎月2回の締め日に処理され数日後に支払い

案件の案内〜受注

案件の案内はWebサイトのマイページで通知されるのと、メールでもお知らせしてくれます。
基本的にはMeeroのサイトを普段からチェックしているわけじゃないので、案件の案内はメールのお知らせで気付くことになるかと思います。

「この案件を受託しますか?」と訊かれているので、撮影日時や撮影場所、報酬といった条件面を確認して、OKだったらWebサイトのマイページから「受託」ボタンを押して案件を受注します。

案件受託後、撮影ガイドラインが届く

案件を受託すると、撮影ガイドラインのURLが記載されたメールが届きます。
今回は、出前館用の撮影ガイドラインと、撮影メニューリストがpdfとwordで、合計3点のファイルを受領しました。

確認事項のクイズに答える

ガイドラインpdfには確認事項のクイズに答えるためのリンクがついていて、そのURLにアクセスし、氏名やメールアドレス、ガイドラインを熟読した旨やメニューリストを入手した旨、撮影にあたっての基礎知識について回答します。

このクイズに対する正答率次第では案件の紹介が取り消されることもあるみたいなので、ちょっと緊張します。
ただ、本当に基本的なことを訊かれるだけなので、バッジを獲得しているフォトグラファーなら答えられるはず。

メニューリストに撮影メニューを記入してプリントアウト

撮影するメニューは既に決まっていて、案件案内のメールにも記載されているし、マイページの案件詳細でも確認できます。
そのメニューをメニュー表に記入してプリントアウトし(空欄でプリントアウトしてからペンで記入してもOK)、撮影当日は現場に持参します。

撮影時にはこのリストを見ながら撮影する他、メニューの変更があった際にはその変更を記入したり、撮影完了時には店舗の責任者にサインをもらう必要もあるので、忘れずに持っていきます。

撮影機材の準備

さて、それでは撮影機材の準備をしましょう。
持っていく機材はざっとこんなところです。

  • カメラ
  • カメラの予備バッテリー
  • レンズ(50mm / 35mm)
  • 三脚
  • ストロボ
  • ストロボスタンド×2
  • ストロボワイヤレス発光用トリガー
  • ストロボ、トリガーの予備電池
  • アンブレラ
  • レフ板(大)
  • レフ板(小)
  • モバイルバッテリーとUSB-Cケーブル
  • 充電器(カメラバッテリー用、電池用)
  • iPad

カメラ、予備バッテリー、レンズ、三脚

僕のカメラは Canon EOS R6 です。
不測の事態に備えて予備カメラもあるほうがいいのでしょうが、残念ながら僕の手元には使える予備カメラがありません。
手元にあるカメラといったらマイクロフォーサーズの Olympus OM-D E-M1 と、古い Canon のフィルムカメラ EXEE くらい。

カメラの予備バッテリーも1つ持っていきます。
14枚の撮影なので、テスト撮影や予備撮影などがあるとしても充電はもつと思いますが、念のため。

レンズは基本50mmを使いますが、集合写真などでちょっと広めの画角が欲しいときに35mmが必要になるかもしれないので念のため。

撮影は、被写体との距離や角度を決めたらそれを動かさず、テーブルの同じ位置に料理を置いて次から次へと撮影していくスタイル。
だから三脚は絶対必須です。

ストロボ関連

「撮影するときのメイン光源は自然光」というのが Meero の基本スタンスですが、撮影現場となるお店の店内がどうなっているか、自然光をしっかり使って撮影できるかは当日行ってみないとわかりません。
ストロボは必ず持って行くほうがいいですね。
Godox の TT600 を1台用意。

ストロボスタンドは2脚持っていきました。
念のための予備という意味と、もしかしたらレフ板を固定するために使ったりするかもしれません。

ストロボワイヤレス発光用トリガーは Godox の X2T-C。

ストロボもトリガーもそれぞれ単三電池4本で稼働します。
もちろん満充電にしてセットし、さらに予備の単三電池を8本持っていきました。
電池はリチウムイオン充電池です。

アンブレラも2本用意。
ソフトボックスは広げたり畳んだりがちょっと面倒なのでやめておきました。
現場で無駄にモタつきたくないですからね。

レフ板

レフ板は、NEEWER の折りたたみ式丸レフ板(80cm)と、ダイソーで買ったA3のスチレンボード。

スチレンボードは中央にカッターで切れ込みを入れて、くの字に折れるようにしてあります。
テーブルの上に置いて使う小さなレフ板として。

充電機器

カメラのバッテリーは十分もつだろうと思いましたが、念のためモバイルバッテリーとUSB-Cケーブルを用意。

ストロボとトリガー用の電池もたぶん問題ないだろうと思いましたが、念のため充電器を持っていきました。

iPad

撮った写真の確認用に iPad を持っていきました。
撮った写真はその場でお店の人に確認してもらう必要があるため、できるだけ大きな画面で見てもらえるようにしたいです。

移動

経路を確認

お店の場所をGoogleマップで見ると、徒歩ルートで約5km。
歩いていくのはさすがにちょっと厳しいですね。

自転車ルートで約6km、26分となっていますが、ちょっと怪しい。
しかも途中ちょっとややこしそうな場所があります。
ヘタに自転車で行って迷っても面倒です。
公共交通機関を使うことにします。

電車とバスを使って片道約1時間。
乗ったことのない区間のバスを駆使して移動するのはちょっと緊張します。

いざ移動

移動は①バス→②電車→③バス→④徒歩。

①バスと②電車は普段よく使っている区間なので問題ありません。

③バスは初めて使うバス停、初めて乗る区間のバスでしたが、無事間違えずに乗ることができ、降りるバス停も間違えずに済みました。

そこからさらに10分ほど徒歩で撮影現場となる店舗に到着です。
徒歩はむしろGoogleマップを見ながら歩くだけなので間違える心配は少ないですね。
重たい機材を抱えて、冬だというのに汗だくになりながら無事店舗に到着です。

撮影予定時間の10分ほど前に到着することができました。

撮影

お店に入って挨拶をすると、料理の準備はすでにできているとのこと。
ネパールの人なのかインドの人なのか、日本語がちょっとたどたどしい感じでした。

撮影準備

撮影するテーブルに案内してもらうと、案の定自然光はまったく利用できない状況。
お店の照明はオレンジ色で、光量も強くありません。

ミックス光になってしまいますが、お店の照明は点灯したまま、ストロボを追加のメイン光にして撮影します。

三脚を立ててカメラをセッティング。
反逆光になるようにストロボを設置。
テーブルの上にあったメニューやカトラリー類をちょっとどかさせてもらいます。
何枚かテスト撮影をして準備完了です。

持参したメニューリストをお店の人に見てもらいながら、撮影メニューを一緒に確認。
一品変更したいとのことなので、その変更をメニューリストに記入します。

撮影

まずは一品撮影して、写真を iPad に取り込み、どんな感じに撮れてるかをお店の人に見てもらいます。
お店の人にOKをもらって、2枚目以降の撮影を進行。

そこからの撮影は超スピーディーでした。

撮影するメニュー10品がすでに用意されていたので、撮っては料理を差し替え、また撮っては料理を差し替え。。。という具合に、単品10カットはすぐに撮り終わりました。

そのあと、10品を並べた集合写真を3パターン撮影。
並べ方のコツもガイドラインに記載されていますが、いざ実際にやるとなると。。。
同じ商品で画角も変えず3パターン作るのは正直ちょっと難しい。。。
ですが、どうにか撮影完了することができました。

撮った写真を全部 iPad に取り込み、最後の確認。
料理名を確認しながら1枚ずつ一緒に見ていきます。

確認が終わったら、メニューリストにサインをもらって、撮影の全工程がこれで完了です。
機材を片付けて、どかさせてもらったメニューやカトラリー類を元に戻します。
挨拶をしてお店を出たら、また重い機材を抱えてバス停まで歩きます。

お店に到着してからお店を出るまでの全工程の所要時間は40分ほどだったと思います。

撮影データを納品

撮影完了から12時間以内にRAWデータをアップロード

撮影データは撮影完了から12時間以内にアップロードします。

納品はRAWデータをアップロードするだけだから簡単です。
Meeroのいいところは撮影したままのRAWを納品すればいいだけというところですね。
現像やトリミングはMeero側でやってくれます。

ただし、RAWデータの形式は Canon機で撮影したままの CR3 ではなく DNG に変換しなければなりません。
僕は Adobe Lightroom で読み込んで変換しました。

ファイル名は、単品の写真はその料理名、集合写真は「集合体1」「集合体2」「集合体3」とします。

メニューリストも撮影して一緒に納品します。

納品後、成果物に対するフィードバック

撮影データを納品すると、後日フィードバックをもらうことができます。

僕は「1枚だけピントが合っていない写真があった」というフィードバックをもらいました。
ピントが合っていなかったというよりは、ちょっとブレてしまった感じです。
三脚を立てて撮影はしたんですが、シャッターボタンを手動で押してしまっていたから、それでブレてしまったようです。
シャッタースピードを遅めに設定してしまっていたのも良くありませんでした。

次回以降があれば、この教訓を生かします。

支払い

Meeroでは、毎月3日と18日が締め日になっていて、そのタイミングで請求処理が行われます。
請求処理がおこなわれると、「Payoneer」というサービスを通じて指定の銀行口座に振り込まれます。

Payoneer にはあらかじめアカウント登録をして振込先を登録しておく必要があります。
Meeroマイページの請求情報の画面にリンクが設置されているので、早めに登録を済ませておきます。

支払いはスピーディーで、Meeroで請求処理された4日後には指定の銀行口座に振り込まれました。
振り込み手数料は差し引かれていなかったので、Meero側で負担してくれたんですね。ありがたいです。

写真を撮ってお金をもらうという貴重な経験ができた

僕の本職はカメラマンやフォトグラファーじゃないから、写真を撮ってそれに対してお金をもらうということを今までに経験したことがありません。
今回は本当に貴重な体験ができたと思います。

初めてのことだったので、ちょっとテンパってしまって至らない部分も多かったと思いますが、大きな問題なく納品できて良かったです。

実際に現場でやってみて、気づいたり学びになったこともあるので、次以降の機会があれば、生かしたいと思います。
今回の気づき・学びは以下のとおり。

  • 撮影準備では慌てずにシャッタースピード、絞り、感度、ホワイトバランスを調整する
  • シャッターボタンはできれば遠隔で押してブレを防ぐかシャッタースピードを早めに設定する
  • 料理のお皿に食材の小さな切れ端やソース等がついていないか確認する
  • 照明とレフ板をもっと上手く使えたんじゃないかと思う

というわけで今回は、フォトグラファーマッチングサービス「Meero」で初めての撮影をしてきた話をしました。
いかがだったでしょうか?
読んでくださったあなたの参考に少しでもなれば嬉しいです。
それではまた次回。