EOS R6 の撮影モードでFVモードをやめてMモードを使うことにした話

こんにちは。satoです。
今回は、EOS R6 の撮影モードでFvモードをやめてMモードを使うことにした話をしようと思います。

EOS R6 のFvモード

EOS R6 だけじゃなく、R5やR3、R、RPといった Canon のミラーレス一眼カメラには撮影モードに「Fvモード」というのがあります。

「Fv」は「Flexible value(フレキシブルバリュー)」の略。
つまり、撮影にあたって必要になってくる様々な数値(value)を柔軟(flexible)に変更しながら撮影できるモードです。

「シャッタースピード(Tv)」「絞り(Av)」「感度(ISO)」のうち、マニュアルで設定したい項目だけ設定して、オートにしたい項目はオートにして撮影できます

もちろん、全部マニュアルで設定もできるし、全部オートにすることもできます。

また、シャッタースピード/絞り/感度のうちのどれか1項目以上がオートになっている状態なら、露出補正を設定して、オートにしている項目をカメラ任せにすることもできます。

各項目の数値だけじゃなく、どの項目をマニュアルで設定して、どの項目をオートでカメラ任せにするかというところまで、柔軟に対応できる撮影モードです。

キヤノン:製品マニュアル|EOS R6|Fv:フレキシブルAE撮影

僕がなぜFvモードを使っていたか

シャッタースピード、絞り、感度、露出補正のマニュアル/オートを柔軟に切り替えながら撮影

僕のFvモードの主な使い方は、シャッタースピードをオートに設定して、他の項目をマニュアルで設定するというもの。

だいたいこれくらい↓の設定値で撮影することが多かったです。

シャッタースピードオート
絞りF2.8〜F5.6
感度主にISO100〜ISO200、最高でもISO1,600
露出補正±0〜+1

つまり、感度と絞りを優先的に決めて撮りたいということです。
感度は100〜200、最高でも1,600くらい、絞りは2.8〜5.6くらいにとどめたいと思っています。

だったら「絞り優先モード」でいいと思うかもしれないんですが、場合によってはシャッタースピードと絞りを固定して感度をオートにするときもあって、それをしたい場合、撮影モードはMモードかFvモードしかありません。

さらに、マニュアルで設定したい項目、オートで任せたい項目を柔軟に切り替えて撮影するには、MモードよりFvモードのほうが向いていますね。

いちいち撮影モードを切り替えてもいいんですが、僕はそれが煩わしく感じたので、Fvモードで適宜各項目のマニュアル/オートを切り替えながら撮影していました。

僕がなぜMモードを使うことにしたか

シャッタースピードをオートにしなくなった

ではなぜMモードを使うことにしたかというと、シャッタースピードをオートにすることをやめたから。

よくよく考えてみると、FVモードを使っているときもシャッタースピードは手動で設定して撮影していることが多かった気がします。

シャッタースピードをオートにするケースというと、晴天の屋外で、絞り、感度、露出補正を決めたとき、結果として被写体ブレしないシャッタースピードを確保できる場合くらいだったと思います。

ただ、そんなシチュエーションでも、場所を移動すると明るさは結構変わってきて、場面によってはシャッタースピードを確保できずに被写体ブレしてしまうケースがありました。
そういった経験を経て、重要視するポイントが感度ではなくシャッタースピードになってきたのです。

でも「シャッタースピード優先モード」だと絞りをコントロールできません。
そうなるとモードはMモードになるというわけです。

絞り、露出補正をオートにすることはない

絞りと露出補正はそもそもオートにすることがないので、この2項目についてはオート設定自体ができなくて問題ありません。
この点に関してはMモードでもFvモードでもどちらでもいいですね。

感度はオートでいい

今までは、できる限り感度100〜200をまず固定した上で、暗い場所ではシャッタースピードを下げたり絞りを開けたり露出補正を下げたりしてどうにかしようとしていたんですが、これはもういいかな、と考えるようになりました。

もちろん、あまり高感度になるとノイズがひどくてどうにもならない場合もあるんですが、低感度にこだわりすぎて被写体ブレや手ブレを起こしてしまったのでは本末転倒です。

だから、まずは「ブレないこと」を大前提とすることにして、撮影時の高感度ノイズはある程度許容し、現像の段階で和らげるようにすることにしました。

そう、「RAWで撮って現像する」ということをやるようになったのも大きいかもしれません。
現像の段階でノイズを調整することができるようになったので。

Mモードは各項目の数値設定操作が楽

Mモードでは、「シャッタースピード」「絞り」「感度」/「露出補正」の設定操作を、各ダイヤルでそれぞれダイレクトにおこなうことができます。
かつ、ダイヤルカスタマイズをしておけば、さらに自分好みの操作を実現することもできます。

Fvモードでは、「シャッタースピード」「絞り」「感度」/「露出補正」のうちどれを変更するかをまずサブ電子ダイヤル(または画面タッチ)で選択したあと、メイン電子ダイヤル(または画面タッチ)で数値を変更するという操作が必要になります。
これが地味に面倒です。

この操作感の違いが、「FvモードよりMモードのほうがいいな」と思った最大のポイントと言ってもいいくらい。

MモードISOオートで撮影するときのコツ

MモードISOオートで撮影するときのコツは、シャッタースピードをシチュエーションに応じたおおむねちょうどいい数値にまず設定すること

おおむねちょうどいいシャッタースピードは、室内では1/125〜1/250、屋外では1/1000〜1/2000くらい

特別な照明のない室内であまりシャッタースピードを上げすぎると、ISOもかなり上がってノイズが出てしまいます。
逆に明るい屋外でシャッタースピードを下げすぎると、ISO下限値でもまだ下げ足りずに露出オーバーになってしまいます。

被写体ブレしないシャッタースピード

シャッタースピード1/60くらいでも、手ぶれ補正の強力なカメラなら手ブレはほぼしないけど、被写体ブレが発生する可能性があります。

ゆっくり動いているくらいの被写体であれば、1/125〜1/250のシャッタースピードで被写体ブレもだいたい防げます。

ただ、例えば元気に遊び回るこどもや動物を被写体ブレせずに撮影しようと思ったら、1/500以上のシャッタースピードじゃないと厳しいです。
そういう場合は、ISOの数値が上がるのを覚悟でシャッタースピードを上げます。

1/1000くらいまでシャッタースピードを上げれば、だいたいの場合、被写体ブレは気にせずに撮影できます。

露出オーバーにならないシャッタースピード

天気のいい日の明るい屋外だと、シャッタースピード1/500でも露出オーバーになってしまう場合があります。
1/1000にしておけば、だいたいOKな場合が多いです。

晴天の屋外であれば、シャッタースピード1/2000くらいまで上げても全然露出アンダーにならないことも多いです。
屋外(特に晴天)の撮影では、思い切ってシャッタースピードを速めに設定しておくほうが、ちゃんと撮れる可能性が高いです。

曇りの日や、晴天でも日陰での撮影などでは、適宜シャッタースピードを落とせばOK。
また、結構絞りを絞っている場合などはシャッタースピードを落とさないと露出を保てないこともあるので、そのあたりは適宜調整しましょう。

自分に合った撮影モードで写真を楽しもう!

僕は今回、これまで親しんできたFvモードを卒業してMモードを使うようになったわけなんですが、それはどの撮影モードが良いとか悪いとかいう話ではなく、僕に合う撮影モードがFvモードからMモードに変わってきたということです。

だからもちろん、シャッタースピード優先(Tv)モードでも、絞り優先(Av)モードでも、プログラムオート(P)モードでも、自分に合った撮影モードを使えばいいと思います。

楽しく撮影できて、思い通りの写真を撮れることが一番大切ですからね。

というわけで今回は、EOS R6 の撮影モードでFvモードをやめてMモードを使うことにした話をしました。
いかがだったでしょうか?
読んでくださったあなたの参考に少しでもなれば嬉しいです。
それではまた次回。