フォトグラファーマッチングサービス「Meero」でフード&ドリンクカテゴリーのプレミアムバッジに挑戦した話

こんにちは。satoです。
今回は、フォトグラファーマッチングサービス「Meero」でフード&ドリンクカテゴリーのプレミアムバッジに挑戦した話をしようと思います。

以前、目指せ副業カメラマン! 「Meero」に登録してみた話という記事を書きました。
このときはフード&ドリンクカテゴリーの「プロ」バッジを取得したわけなんですが、結局この「プロ」バッジで引き受けられる仕事は基本的にはないということで、あのあと撮影の仕事を紹介してもらったことは一度もありません。

結構早い段階から、「プレミアム」バッジのほうを取得したいとは思ってはいたものの、なかなか行動を起こせずにモタモタしていました。

が、先日ついに重い腰を上げ「プレミアム」バッジの取得に挑戦してみたので、そのレポートをお届けしようと思います。

フード&ドリンクカテゴリー「プロ」と「プレミアム」のバッジ取得条件の違い

フード&ドリンクカテゴリーの「プロ」バッジと「プレミアム」バッジでは、その取得条件に明らかな違いが2点あります。
その違いというのは、

  • ストロボ
  • クリエイティブショットと真横からの0°ショット

の2点。

上記の2点が、「プロ」バッジでは必要なかったんですが、「プレミアム」バッジでは必須となっています。

また、45°ショットの構図もちょっと違っていて、「プロ」バッジでは「1品ずつ(+カトラリーなどの小道具)」だったのに対して「プレミアム」バッジでは「1品をメインディッシュと見立てて中心に置き、それ以外を周囲に配置」となっています。

フード&ドリンクカテゴリーの「プレミアム」バッジ取得にはストロボが必須

バッジ取得のためのテスト撮影では、「メイン光源に自然光を使うこと」が推奨されています。
その点は「プロ」バッジも「プレミアム」バッジも変わりありません。

ただ、「プレミアム」バッジでは、ストロボをサブ光源として使い、メイン光源(自然光)が作り出す影を極力消す、極力柔らかくするということが求められます。

「プロ」バッジ取得のときも、メイン光源の反対側にレフ板を置いて影を薄くするということをしましたが、「プレミアム」バッジではより強力に影を嫌う撮影をしないといけません。

ちなみに、この記事では「ストロボ」と書いていますが、常時点灯型のライトでも大丈夫だと思います。
要は「一方向からの強すぎる影を極力なくしたい」ということ。

あと、ストロボの光を直接被写体に当てると光が強すぎたり硬すぎたりしてしまうので、アンブレラやソフトボックスも必須になります。
meero公式のガイドラインでは「リフレクター」と書かれていて、アンブレラの写真が掲載されています。
僕もアンブレラを使いましたが、ソフトボックスとかでもきっといいんだと思います。

フード&ドリンクカテゴリーのプレミアムバッジ取得には「クリエイティブショット」と「真横からの0°ショット」が必須

フード&ドリンクカテゴリーのバッジを取得するためには、まずこれらのショットの撮影が必要です。

  • 料理を45°の角度から2種類の絞り値で3品、合計6カット撮影する「45°ショット」
  • 複数の料理をまとまりよく並べて真上から2パターン撮影する「90°ショット」

これは「プロ」バッジも「プレミアム」バッジも変わりません。
ただ、さっきも書いたとおり、「1品ずつ(+カトラリーなどの小道具)」か「1品をメインディッシュと見立てて中心に置き、それ以外を周囲に配置」かの違いはあります。

さて、「プロ」バッジでは上記の合計8カットでOKでしたが、「プレミアム」バッジではそれに加えてこれらのカットが必要です。

  • 料理またはドリンクを真横から2種類の絞り値で合計2カット撮影する「0°ショット」
  • アドリブのいろいろな構図で6カット撮影する「クリエイティブショット」

より「料理を美味しそうに見せるテクニック」が必要になってくるということですね。

前回のテスト撮影で注意された点

meeroでは、テスト撮影の写真に対してとっても具体的なフィードバックをもらうことができます。
とても納得感があるし、とても勉強になります。

「プレミアム」バッジ取得のテスト撮影に入る前に、前回「プロ」バッジ取得のテスト撮影でしてしまった失敗を振り返っておきます。
僕が前回「プロ」バッジ取得のテスト撮影でもらったフィードバックは以下のとおり。

1回目のフィードバック

  • 影が強く出すぎている
  • 45°ショットでカメラの位置が低い
  • 余白が少ない

2回目のフィードバック

  • ISOの値が許容値(800)より高い
  • 影が強く出すぎている
  • メイン被写体の他の小物類が配置されていない

どれもガイドラインに書かれていることで、慌てず落ち着いてしっかりと撮影していれば発生しなかったであろうミス。
唯一、「影が強く出過ぎている」という点だけ、1回撮り直してもまだ言われてしまった点。
これは、確かにガイドラインには書かれていますが、感覚値または経験値によるところも結構あるかなぁ、と思います。

いざ、テスト撮影!

それでは、フード&ドリンク「プレミアム」バッジ取得に向けてテスト撮影をしていきましょう。
上に書いたような失敗を今回はしないよう、気をつけて撮影に臨みます。

今回も明確なガイドラインに沿って撮影

撮影条件は以下のとおりで、前回の「プロ」バッジと基本的には変わらず、ストロボの使用だけが追加になっています。

  • 焦点距離24〜70mm(フルサイズ機)
  • 料理3品+小道具
  • 三脚使用
  • 被写体を邪魔しない背景
  • ISO 200〜800
  • ホワイトバランス オート
  • フラッシュ スピードライト1灯+リフレクター1個

必要なカットは、以下の16カットです。

  • 45°ショット×6カット(料理3品×絞りを変えて2カットずつ)
  • 90°ショット×2カット(配置を変えて)
  • 0°ショット×2カット(絞りを変えて)
  • クリエイティブショット×6カット

それでは、撮影していきましょう!

45°ショットを撮影

ではまず45°ショットから撮影していきましょう。
基本的な配置を決めたら、メインディッシュを他の料理に差し替えながら撮影していきます。
「メインディッシュに見立てて」撮影できればいいので、それがスープだろうと副菜だろうと関係ありません。

1品目 ISO400, 0ev, f2.8, SS1/30

1品目 ISO800, 0ev, f8.0, SS1/8

2品目 ISO400, 0ev, f2.8, SS1/30

2品目 ISO800, 0ev, f8.0, SS1/8

3品目 ISO400, 0ev, f2.8, SS1/30

3品目 ISO800, 0ev, f8.0, SS1/8

ちょっと撮影を始める時間が遅くなってしまって、メイン光源である自然光の光量が少なくなってしまいました。
あと、影がイマイチ消し切れてない感じもあります。
「撮り直そうかな。。。」とも思ったんですが、一旦審査の反応を見たかったので、このまま続行。

90°ショットを撮影

続いて90°ショットの撮影に移っていきます。
僕は俯瞰撮影用の機材を持っていないので、脚立に登って上から手持ちで撮影します。

1カット目 ISO800, 0ev, f8.0, SS1/15

2カット目 ISO800, 0ev, f8.0, SS1/15

配置変えがちょっとおとなしすぎたかも?
もうちょっとガラッと変えたほうが良かったかなぁ。。。とも思いましたが、これも審査の反応を見たいのでこのまま続行。

クリエイティブショットを撮影

続いてクリエイティブショットの撮影に移っていきましょう。
0°ショットは配置を変えないといけないので最後に撮影することにします。

1カット目 ISO400, 0ev, f4.0, SS1/15

2カット目 ISO400, 0ev, f4.0, SS1/15

3カット目 ISO400, 0ev, f4.0, SS1/15

4カット目 ISO400, 0ev, f4.0, SS1/15

5カット目 ISO400, 0ev, f4.0, SS1/15

6カット目 ISO400, 0ev, f4.0, SS1/15

ちょっと苦し紛れっぽい構図もあることはありますが。。。
まぁいいでしょう!
それっぽくは撮れてるんじゃないでしょうか?

0°ショットを撮影

最後に真横からの0°ショットを撮影。
料理またはドリンク1品をメイン被写体にして、周囲に他の料理や小道具を配置して撮影します。

1カット目 ISO200, 0ev, f2.8, SS1/30

1カット目 ISO800, 0ev, f8.0, SS1/15

いい感じの背景を用意できなかったので、とりあえず窓にかかっている白のレースカーテンをそのまま背景にしました。
うーん、やっぱり背景が欲しいですね。。。
まぁ、とりあえず審査の反応を見たいし、一旦これでいいでしょう。

すべて撮影完了

ということで、ひとまずテスト撮影1回目の撮影がすべて完了しました。
懸念点があるとすれば、「影を消し切れてないかも」というのと、「0°ショットの背景がよくないかも」という点。
さて、どうなりますか。

一発OKだった

meeroのマイページからrawデータをアップロードして審査を依頼すると、その日のうちに審査結果の連絡が届きました。

結果は「審査通過」です。

影や背景など、僕がちょっと気にしていた部分も問題なかったということですね。

意外にも一発OKが出て、我ながらちょっとびっくりしています。
とはいえ、もし実際に報酬が発生する撮影をする機会があれば、今回のテスト撮影で気になったポイントについては改善できるようにします。

機材紹介

最後に、僕が今回のテスト撮影で使用した機材を紹介しておきます。

  • カメラ … Canon EOS R6
  • レンズ … Canon RF50mm F1.8 STM
  • 三脚 … SLIK F740
  • ストロボ … Godox TT600
  • ストロボコマンダー … Godox X2T-C
  • ストロボブラケット … Godox ストロボブラケット
  • ライトスタンド … NEEWER アルミ合金製ライトスタンド
  • アンブレラ … NEEWER 半透明ホワイトソフトアンブレラ 33″ 83cm
  • 小道具 … 冷蔵庫に入っていたオレンジ、プチトマト。ダイソーで買ったランチョンマット、調味料入れ、フェイクの植物

三連になっている長方形のお皿はダイソーで買ったものだし、お味噌汁はコンビニで買ってきたカップのインスタント味噌汁をお椀に移しただけのもの。
手軽に手に入るものでなんとかなるものですね。
フェイクの植物は質感があからさまにフェイクなので、実際の撮影ではできれば本物を使いたいところではありますが。。。

無事フード&ドリンク「プレミアム」バッジ取得

前回「プロ」バッジ取得のテスト撮影を経験していたおかげで、どんなところに気をつけなければいけないかがわかっていたのは大きかったと思います。

光と影のコントロール、ISO、45°ショットでのカメラの角度、余白、小物類と、ひととおりしっかりと気にしながら撮影することができました。

まだまだクオリティーは上げていかないといけないですが、ひとまずは審査通過ということで、喜びたいと思います。
撮影の仕事が来るといいなぁ。

というわけで今回は、フォトグラファーマッチングサービス「Meero」でフード&ドリンクカテゴリーのプレミアムバッジに挑戦した話をお届けしました。
いかがだったでしょうか?
読んでくださったあなたの参考に少しでもなれば嬉しいです。
それではまた次回。