「何mmのレンズを買ったらいい?」と悩んだときに参考にできるシミュレーター「DOF SIMULATOR」
こんにちは。satoです。
今回は、「何mmのレンズを買ったらいい?」と悩んだときに参考にできるシミュレーター「DOF SIMULATOR」と題して、レンズ選びの際に便利な「DOF SIMULATOR」というWebツールについて書いていこうと思います。
こどもの発表会、どのレンズで撮ればいい?
今度、うちのこどもが通っている保育園で劇や歌の発表会があります。
園舎内のホールでおこなわれる発表会で、撮影者と被写体の距離はだいたい8m〜10m未満くらい。
手持ちのレンズで快適に撮影できるかどうか?
あるいはレンズを買ったほうがいいのか?
買うとしたらどのレンズを買ったらいいのか?
「う〜ん、どうしようかな。。。」となってしまって、「撮影距離と焦点距離ごとの作例みたいなのないかな?」と探していたところ、「DOF SIMULATOR」という素晴らしいサイトを発見しました。
撮影のシチュエーションやレンズの情報を入力することで、画角やボケ具合をシミュレーションできるサイトです。
様々な値を設定して写真の撮影結果をシミュレートできる「DOF SIMULATOR」
まずは画面写真をご覧ください。
画面の左側に設定項目群があり、右側に撮影シミュレーションの結果が表示されます、画面下は被写界深度を確認できたり撮影者と被写体との距離を設定できたりするエリアです。
画面左側の項目群から、カメラのセンサーサイズやレンズの焦点距離、F値といった様々な項目を設定すると、右側に撮影結果の参考画像が表示されるという仕組みです。
また、「ポートレート」や「全身」といった任意の画角から各種設定値を逆算したり、ボケの度合いを選択して設定値を逆算したりといったこともできます。
「DOF SIMULATOR」の画面説明
それでは、「DOF SIMULATOR」の各設定項目について説明していきましょう。
普段写真を撮っている人なら、パッと見てだいたいわかるとは思いますが、一応説明します。
❶ Configuration
「DOF SIMULATOR」の環境設定をおこないます。
Interface | 各種設定をより詳細におこなうかどうか。基本的には「Basic」でいいと思います。 |
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Distance units | 測距をメトリック(メートル)でおこなうかインペリアル(ヤード)でおこなうかを選びます。 |
❷ Appearance
Model | 被写体のイメージと身長を選びます。 |
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Background | 背景のイメージを選びます。 |
Orientation | Portrait(縦位置)かLandscape(横位置)かを選びます。 |
❸ Camera
Sensor size | カメラのセンサーサイズを選びます。フルサイズはもちろん、APS-C、マイクロフォーサーズ、大判中盤なんでもござれです。 また、「Camera model」にチェックを入れると、カメラの機種から選ぶこともできます。 |
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❹ Lens
レンズの焦点距離とf値を設定します。
レンズの機種から選ぶこともできます。
❺ Distance
被写体との距離を設定します。
画面下に視覚的なUI(❽)があり、そちらと連動しています。
❻ Framing
下記5種類の画角を設定し、他の項目の数値を逆算できます。
逆算方法は、「Constant focal length(焦点距離を固定)」か「Constant distance(被写体との距離を固定)」を選択できます。
また、「Lock field of view(視野をロック)」にチェックを入れておくと、他の項目の値を変更した際、画角を固定したままにでき、自動的に他の項目の値が変更されます。
Face | 画角を顔のアップに設定します。 |
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Portrait | 画角をポートレート(バストショット)に設定します。 |
Medium shot | 画角を腰から上に設定します。 |
American shot | 画角を太腿から上に設定します。 |
Full shot | 画角を全身に設定します。 |
❼ Saved settings
設定した各項目の値を保存できます。
ブラウザのキャッシュに保存されるようなので、保存期間中(期間は不明)はブラウザを閉じても保存されます。
❽ Depth of field
被写界深度の範囲を視覚的に見せてくれます。
女性のシルエットにかかっている黒い半透明の範囲が、現在の設定値でピントの合っている範囲です。
また、女性のシルエットを左右にドラッグすることで、撮影者と被写体との距離を変更できます。
この操作は ❺ Distance と連動します。
❾ 撮影シミュレーション結果
これまでの様々な設定の結果得られる撮影シミュレーション結果がこちらに表示されます。
シミュレーション例
例えば、僕が身長115cmほどのこどもを8mの距離からフルサイズのカメラでポートレートの画角で撮影しようと思ったら、焦点距離400mm程度のレンズが必要というシミュレーション結果が出ました。
逆に、上記の条件において50mmのレンズで撮影したらどういう画角になるかというとこんな感じです。
なるほど。ちなみに200mmだと。。。
ふむ。やはりもうちょっと寄りたいところ。300mmだと。。。
悪くないですね。
ポートレートまではいかないまでも、ミディアムショットくらいで撮影するとなると、300mm程度の焦点距離が必要そうです。
シミュレーション結果をもとにレンズをどうするか検討
なるほどなるほど。大変参考になりました。
このシミュレーション結果をもとに、手持ちの機材で対応するのか、レンズを新たに購入するのか、あるいはレンタルするのか、考えたいと思います。
というわけで今回は、「何mmのレンズを買ったらいい?」と悩んだときに参考にできるシミュレーター「DOF SIMULATOR」をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
読んでくださったあなたの参考に少しでもなれば嬉しいです。
それではまた次回。